SAPのクイックビューア(QuickViewer)は、簡単にカスタムレポートを作成できる便利なツールです。しかし、自分が作成したクイックビューアを他のユーザと共有したい場合、どのようにすれば良いのでしょうか?この記事では、初心者にもわかりやすく、クイックビューアの共有手順を丁寧に解説します。
クイックビューア(QuickViewer)の共有が必要な理由
クイックビューアは、特定の業務に必要なデータを迅速に抽出するために作成されます。これを他のチームメンバーや同僚と共有することで、以下のメリットがあります:
- レポート作成の工数削減
- 業務の標準化
- 全員が同じデータに基づいて業務を進められる
クイックビューアを他のユーザに共有する具体的な手順
手順1:クイックビューアを実行
- T-CODE:
SQVI
を実行します。 - クイックビューアの選択画面で、自分が作成したクイックビューアを選択。
- 「実行」ボタンをクリックして、クイックビューアを実行します。
手順2:プログラムIDを確認
- クイックビューアの選択画面で、画面上部のメニューから**「システム」>「ステータス」**を選択します。
- 「システムステータス」画面が表示されるので、「プログラム」欄のIDを確認します。
- 例:
/1BCDWB/SAPLS38E012345
- 例:
手順3:プログラムIDをコピーして共有
- 確認したプログラムIDをコピーします。
- 共有したいユーザ(同僚など)に、このプログラムIDをメールやチャットなどで連携します。
手順4:共有されたユーザ側での操作
- 共有を受けたユーザは、T-CODE:
SA38
またはSE38
を実行します。 - 「プログラム」欄に受け取ったプログラムIDを入力し、「実行」ボタンをクリックします。
- クイックビューアのレポートが実行されます。
クイックビューアを共有する際の注意点
1. 権限の確認
- クイックビューアを作成・実行・共有するには、適切な権限が必要です。特に、
SA38
やSE38
を使用する場合、実行権限が付与されていることを確認してください。
2. プログラムIDの有効期限
- プログラムIDは一時的なものである場合が多いため、長期間利用する場合は改めて新しいIDを発行する必要があることがあります。
3. データの適切な管理
- 共有するクイックビューアが、適切なデータを抽出しているか事前に確認しましょう。特に、個人情報や機密情報が含まれていないか注意が必要です。
クイックビューアを共有することで作業効率をアップ!
クイックビューア(QuickViewer)を他のユーザと共有することで、レポート作成の効率が格段に向上します。本記事で紹介した手順を参考に、チーム内でクイックビューアを活用し、業務効率化を実現しましょう。
さらにクイックビューアの活用方法を知りたい方は、SAPの公式ドキュメントや社内トレーニングを活用してみてください。クイックビューアを使いこなすことで、日々の業務が一段とスムーズになるはずです!
コメント