初心者向けに移送ツールの基本的な使い方と活用方法を解説します!
結論:移送ツールを使いこなせば効率アップ!
移送ツールを正しく活用することで、作業効率が大幅に向上します。今回は、具体的なツールの使い方と実践例を紹介します。
移送ツールとは?
移送ツールは、システム間で変更を安全に移動させるためのツールです。手動で移送するよりも、エラーが少なく効率的です。
代表的な移送ツール:
- STMS(移送管理システム)
- SE01/SE09(トランスポートリクエストの管理)
- TPコマンド(移送操作をコマンドラインで実行)
1. STMS(移送管理システム)の活用
STMSでできること
- 移送リクエストの承認と実行
- 移送ステータスの確認
- 移送ログのチェック
STMSの使い方
- T-CODE:STMSを実行
- 移送管理画面が開きます。
- 移送対象を確認
- 「インポートキュー」を選択して、移送するリクエストを確認します。
- 移送を実行
- 対象リクエストを選択し、「リクエストをインポート」をクリックします。
- 移送ログを確認
- 「ログ」タブを開き、成功/失敗を確認しましょう。
例: 開発環境で作成したリクエストを、本番環境へ安全に移送できます。
2. SE01/SE09でのリクエスト管理
SE01/SE09でできること
- トランスポートリクエストの作成と編集
- 移送対象オブジェクトの確認
SE01/SE09の使い方
- T-CODE:SE09を実行
- トランスポートリクエスト管理画面が開きます。
- 新しいリクエストを作成
- 「リクエストの作成」をクリックして、名前を入力します。
- 移送対象を追加
- 必要なオブジェクトをリクエストに追加します。
- リクエストをリリース
- リリースをクリックして、移送可能な状態にします。
例: 設定変更やプログラム修正をリクエストにまとめて管理できます。
3. TPコマンドでの操作
TPコマンドとは?
TPコマンドは、移送をコマンドラインで操作する方法です。手動操作が多い場合に便利です。
基本的なTPコマンドの例
tp import <リクエスト番号> <ターゲットシステム>
- 指定したシステムにリクエストを移送します。
tp export <リクエスト番号> <ソースシステム>
- リクエストをエクスポートします。
注意点
- TPコマンドを使う際は、実行環境に注意してください。
- コマンドミスがあると、予期しないエラーが発生します。
4. 移送ツールの活用例
例1:開発から本番への移送
開発環境で設定を変更し、STMSを使って本番環境へ移送します。リクエストをリリースし、インポートキューで実行するだけです。
例2:移送エラーの解決
移送ログでエラーを確認し、対象のリクエストを修正して再移送します。STMSのログ機能が役立ちます。
まとめ
移送ツールを使えば、作業の正確性と効率が向上します。以下のポイントを押さえて活用しましょう。
この記事の要点
- STMSで移送の承認と実行を管理。
- SE01/SE09でリクエストを作成し、整理する。
- TPコマンドで手動移送を実施(必要に応じて)。
次回は、「本番環境移送のベストプラクティス」を学びます。お楽しみに!
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