こんにちは! 今日は「SAPコンサルが身に着けたい:問題解決能力」というテーマでお話しします。
この記事を書いた人!
外資系コンサルファームで研修講師も務める『SAPコンサルキャリアラボの中の人』が執筆してます。
本日のゴール:
問題解決の必要性・重要性が理解できること
問題解決のステップに基づき実践できるようになること
結論と要点
問題解決能力とは、あるべき姿と現状とのギャップを埋める力のことです。この能力は、コンサルタントとして成果を上げるために欠かせないスキルです。この記事では、問題解決のプロセスを3つのステップに分けて解説します。
- 問題特定: 現状を正確に把握し、何が問題なのかを明らかにする。
- 原因究明: 問題の根本的な原因を見つける。
- 解決策策定: 効果的な対策を立案して実行する。
具体例も交えて解説するので、最後までお付き合いください。
イントロダクション
問題とは何か? 問題とは、理想の状態と現実の間に生じるギャップのことです。たとえば、「プロジェクトの進行が遅れている」といった状況が典型的な問題です。問題には2種類あります。
- 発生型の問題: 急に発生したトラブルや障害。
- 例: システムエラーでデータが消失した。
- 設定型の問題: 理想を設定する中で明確になるギャップ。
- 例: 売上を10%増やす目標を設定したが、達成できていない。
問題解決とは? 問題解決とは、問題を明確にし、その原因に対して適切な対策を講じることです。そして、理想の状態を実現することを目指します。
次のセクションでは、問題解決の具体的なプロセスを見ていきましょう。
1. 問題特定
問題を特定する方法 問題特定の第一歩は、現状を正確に把握することです。以下の手順が有効です。
- 現状分析
- 数字やデータを集めて状況を整理します。
- 例: 月次レポートで売上が低下していることを確認。
- 関係者へのヒアリング
- チームメンバーやクライアントに意見を聞きます。
- 例: 営業チームにヒアリングして具体的な課題を洗い出す。
例: 在庫管理の問題 在庫が過剰になり、保管費用が増加している場合を考えましょう。データを見れば、「特定の商品が売れ残っている」ことが分かるかもしれません。
2. 原因究明
原因を見つける方法 原因を究明するには、以下のようなアプローチが役立ちます。
- 5Whys(なぜを5回問う)
- 表面的な原因ではなく、根本原因を探ります。
- 例: 在庫過剰の原因を「なぜ?」を繰り返して探る。
- なぜ1: なぜ在庫が過剰?
- なぜ2: なぜ販売予測が外れた?
- なぜ3: なぜ需要データが正確でない?
- 原因分析ツリーを駆使する
- 因果関係を図に描いて整理します。
例: 在庫管理の問題(続き) 販売予測が不正確であることが原因だと判明しました。その背景には、過去データの更新が遅れていることがあるかもしれません。
3. 解決策策定
解決策を立案する方法 解決策を策定するには、以下の手順を活用します。
- アイデア出し
- チームでブレインストーミングを行い、複数の解決策を出します。
- 例: 在庫管理システムの改善案を出す。
- 評価と選定
- 出したアイデアを評価し、実現可能性と効果の高いものを選びます。
- 例: AIを活用した需要予測システムの導入を選定。
例: 在庫管理の問題(解決策) AIを導入して需要予測を正確にすることで、在庫過剰の問題を解消できます。また、データ更新の仕組みを見直すことで予測精度をさらに高めることも考えられます。
まとめ
問題解決能力は、コンサルタントとして成功するための基盤です。
- 問題を特定する。
- 原因を究明する。
- 解決策を策定する。
この3つのステップを意識し、日々の業務で実践してみましょう。小さな問題からでも取り組むことで、スキルを磨くことができます。
推薦図書
最後に、問題解決能力をさらに伸ばすためのおすすめ書籍をご紹介します。
- 『ロジカルシンキング』 (著: 照屋華子, 岡田恵子)
- 問題解決に必要な論理的思考を学べる一冊。筆者もPJのSMにおすすめされた愛読書。
- 『仮説思考』 (著: 内田和成)
- 仮説を立てるスキルを磨くための本。
- 『イシューからはじめよ』 (著: 安宅和人)
- 実践的な問題解決の方法を解説。
これらの本を読んで、さらに深く学んでみてくださいね!
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