こんにちは!
今回は「コンサイメント(委託)在庫」と「VMI(預託)在庫」の違いについて解説します。
どちらも在庫管理に関連する用語ですが、実務では全く異なる役割を持っています。
この違いを理解しておけば、SAPでの運用がスムーズになりますよ!
コンサイメント(委託)在庫とVMI(預託)在庫の違いを初心者にも分かりやすく解説します。
SAPシステムでの設定方法も紹介。
結論と要点
- コンサイメント在庫(委託)は、在庫が顧客の倉庫に保管されるが、販売されるまで所有権は供給者にあります。
- VMI(預託)在庫は、供給者が顧客の在庫を管理し、補充する仕組みです。
- SAPでの設定や運用のポイントも含めてお話しします。
①イントロダクション
在庫管理にはさまざまな手法がありますが、コンサイメントとVMIはその代表的な例です。これらはどちらも、供給者と顧客間の在庫管理を効率化するための方法です。
- コンサイメント(委託): 供給者が所有権を持ちながら、顧客倉庫に在庫を保管。
- VMI(預託): 供給者が顧客の在庫を直接管理し、必要時に補充。
次のセクションで、具体的な業務フローについて詳しく見ていきます。
②委託・預託の業務について
コンサイメント在庫(委託)
- 特徴: 供給者が所有権を保有し、顧客が販売後に購入。
- 例: 顧客の倉庫に供給者の商品を保管し、販売された分だけ請求する。
- メリット: 顧客は購入リスクを最小限に抑えられる。
- デメリット: 供給者が在庫リスクを負う。
VMI(預託)
- 特徴: 供給者が顧客の在庫を管理し、補充の責任を負う。
- 例: 供給者が顧客の在庫システムを確認し、不足分を補充。
- メリット: 顧客は在庫管理の手間が減る。
- デメリット: 供給者に高い管理能力が求められる。
③SAPにおける委託・預託
SAPシステムでは、コンサイメントとVMIは以下のように扱われます。
コンサイメント在庫
- テーブル: MSEG(在庫明細)やMKOL(コンサイメント在庫)。
- 運用: 販売時にコンサイメントから消費。
- T-CODE例:
- MB1B: 在庫移動
- MIGO: 入出庫管理
VMI在庫
- テーブル: LFM1(供給者管理情報)やLIPS(出荷明細)。
- 運用: 供給者が在庫補充を管理。
- T-CODE例:
- ME21N: 購買発注
- VL10B: 出荷スケジュール
④SAPで設定する場合
SAPでの設定は、以下のステップに従って進めます。
コンサイメント設定
- T-CODE: MM01で品目を作成。
- T-CODE: MK01で仕入先を登録。
- T-CODE: MB1Bで在庫を移動。
VMI設定
- T-CODE: ME11で購買情報レコードを作成。
- T-CODE: ME21Nで購買発注を作成。
- T-CODE: VL10Bで出荷スケジュールを管理。
コンサイメントとVMIの違いをしっかり理解することで、在庫管理を効率化できます。
それぞれの特徴を押さえ、SAPでの設定も活用してみてください
推薦リソース
さらに詳しく学びたい方は、以下の記事も参考にしてください:
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