ABAPで帳票を作成したいけど、方法がわからない。
上司に聞くほどじゃないし、まずは調べて解決したい。
そうです。SAPコンサルやエンジニアたる人は、聞く前にまずは調べる。
相手の工数を割かないためにも、そう教わってきたはずです。
そんな経緯でこの記事にたどり着いて下さったあなたの為に、
本記事ではABAPで帳票ヘッダを作成する際に必要な命令文[REPORT]命令の使用方法・挙動について解説したいと思います。
この記事で分かること
・帳票ヘッダを作成する具体的な命令文【REPORT】について理解できる
・システム変数やコメントルールについても理解できる
SAPコンサルとして、ABAPプログラムの作成やクライアントの開発者に向けたアドバイザーを務めてきた私が実践で使用してきた内容なので、ぜひあなたのプロジェクト・仕事に役立ててみてください。
PGM開始命令
REPORT 命令文
REPORT<プログラム名>【オプション】
概要説明
- レポートプログラムの新規作成時に自動で記述される
- プログラムの戦闘でレポートIDを宣言して、レポートの基本属性を定義する
- オプションとしてレポート属性を定義しする場合、プログラム名の後に記述する
例文
REPORT Z_SAMPLE
LINE-SIZE 150
LINE-COUNT 50
NO STABDARD PAGE HEADING.
利用できるオプション一覧
オプション | 説明 |
---|---|
LINE-SIZE | 横幅の設定 |
LINE-COUNT | 縦幅の設定 |
NO STANDARD PAGE HEADING | 標準ヘッダを出力しない |
MESSAGE-ID | メッセージクラス |
知っておくと使える!
システム変数(SY-XXXX)
ABAPでは、システム変数(SY-XXXX)を利用して、システム情報を取得できます。
変数名 | 説明 |
---|---|
SY-DATUM | 現在の日付 |
SY-UZEIT | 現在の時刻 |
SY-UNAME | 実行ユーザー |
SY-REPID | 現在のプログラム名 |
例えば、WRITE: '実行ユーザー:', SY-UNAME.
を記述すると、実行ユーザーのIDが出力されます。
コメントルール
*
を使うと、その行全体がコメントになる。* これはコメントです。
"
を使うと、行内コメントとして使用できる。WRITE: '請求書'. " これは請求書のタイトル
⑤ まとめ
本記事では、ABAPで帳票ヘッダの作成時に使用される【REPORT】命令文について解説しました。
学べたこと:
- REPORT命令でプログラムを開始する方法
- REPORT命令で使用されるオプション
SY-XXXX
システム変数を活用したヘッダ情報の取得方法- ABAPコーディング時のコメントルール
これらの命令を組み合わせることで、読みやすい帳票ヘッダを作成できます。
実際の開発でぜひ活用してください!
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ABAPを理解している人間の市場価値はめちゃくちゃ希少で高いです。
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