ABAPで帳票を作成したいけど、方法がわからない。
上司に聞くほどじゃないし、まずは調べて解決したい。
そうです。SAPコンサルやエンジニアは、聞く前にまずは調べる。
相手の工数を割かないためにも、そう教わってきたはずです。
そんな経緯でこの記事にたどり着いて下さったあなたの為に、
本記事ではABAPで帳票ヘッダを作成する際に必要な命令文【SKIP】命令の使用方法・挙動について解説したいと思います。
この記事で分かること
・帳票ヘッダを作成する具体的な命令文【SKIP】について理解できる
・システム変数やコメントルールについても理解できる
SAPコンサルとして、ABAPプログラムの作成やクライアントの開発者に向けたアドバイザーを務めてきた私が実践で使用してきた内容なので、ぜひあなたのプロジェクト・仕事に役立ててみてください。
出力命令

SKIP命令文
SKIP n .
概要説明
- 空白行をn行分挿入します
- 行数を指定しない場合は1行分の空白行が挿入されます
例文
空白行を2行追加
SKIP 2.
知っておくと使える!
システム変数(SY-XXXX)
ABAPでは、システム変数(SY-XXXX)を利用して、システム情報を取得できます。
変数名 | 説明 |
---|---|
SY-DATUM | 現在の日付 |
SY-UZEIT | 現在の時刻 |
SY-UNAME | 実行ユーザー |
SY-REPID | 現在のプログラム名 |
例えば、WRITE: '実行ユーザー:', SY-UNAME.
を記述すると、実行ユーザーのIDが出力されます。
コメントルール
*
を使うと、その行全体がコメントになる。* これはコメントです。
"
を使うと、行内コメントとして使用できる。WRITE: '請求書'. " これは請求書のタイトル
まとめ
本記事では、ABAPで帳票ヘッダの作成時に使用される【SKIP】命令文について解説しました。
学べたこと:
- SKIP命令で出力を命令する方法
SY-XXXX
システム変数を活用したヘッダ情報の取得方法- ABAPコーディング時のコメントルール
これらの命令を組み合わせることで、読みやすい帳票ヘッダを作成できます。
実際の開発でぜひ活用してください!
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