ABAPでPGMをコーディングするために、変数について学びたい。
けど、方法がわからない。
上司に聞くほどじゃないし、まずは調べて解決したい。
SAPコンサルやエンジニアは、聞く前にまずは調べる。
相手の工数を割かないためにも、そう教わってきたはずです。
そんな経緯でこの記事にたどり着いたあなたの為に、
本記事ではABAPの基本命令文【DATA】命令の使用方法・挙動について解説したいと思います。
この記事で分かること
・PGM基本命令となる【DATA】による変数宣言の概要ついて理解できる
・変数宣言で必要なデータ型を理解できる
・変数宣言時使用するテーブル項目の調べ方がわかる
SAPコンサルとして、ABAPプログラムの作成やクライアント開発者に向けたアドバイザーを務めてきた私が実践で使用してきた内容なので、ぜひあなたのプロジェクト・仕事に役立ててみてください。
出力命令
DATA命令文
①DATA<変数名> <項目長> TYPE <データ型>【オプション】
②DATA<変数名> TYPE <データエレメント>【オプション】
③DATA<変数名> TYPE <テーブル名> <項目名>【オプション】
④DATA<変数名> LIKE <変数名>【オプション】
概要説明
- 変数には変数の属性であるデータ型や項目長を定義する必要がある。
- 属性を定義する方法は①の直接指定する方法と②~④の他項目の属性を参照する方法がある
- オプションを利用して、宣言した変数の初期値を指定できる
例文
①合計値を示す変数
②ヘッダのテキストを示す変数
①DATA:G_DATA_TOTAL(6) TYPE I.
②DATA:G_DATA_BKTXT TYPE BKPF-BKTXT VALUE ‘SAPコンサル’.
利用できるオプション一覧
オプション | 概要 |
---|---|
VALUE ” | 項目の初期値’’を割り当てる |
LENGTH n | データ型がC,N,X,Pの項目に対してのみ有効。 長さをnとする |
DECIMALS n | 項目のデータ型がPの時にのみ有効。 項目の小数桁をn桁とする |
データ型一覧
データ型 | 標準長 | 指定可能範囲 | 初期値※ | 概要 |
---|---|---|---|---|
C | 1 | 1~65535文字 | SPACE | テキスト |
D | 8 | 指定不可 | ’00000000’ | 日付(YYYYMMDD) |
I | 14 | 指定不可 | 0 | 整数 |
N | 1 | 1~65535文字 | ‘000…0’ | 数値テキスト |
P | 8 | 1~16バイト | 0 | バック数値 |
T | 6 | 指定不可 | ‘000000’ | 時刻(HHMMSS) |
X | 1 | 1~65535バイト | ’00’ | 文字(16進数) |
STRING | – | 指定不可 | 可変長文字列 | |
XSTRING | – | 指定不可 | 可変長16進数 |
知っておくと使える!
変数宣言のお作法
これは私がABAP構文を初めてPJで書いたときに上司に叩き込まれたことなんですが、
テーブル項目を参照する場合は、<テーブル名>-<項目名>と記述しておくことがABAPの礼儀である。
BKPF-BKTXTを抽出、格納するときは
②DATA:G_DATA_BKTXT TYPE BKPF-BKTXT まで記述することで、
プログラムとしても分かりやすく、メンテナンス性も向上するからである。
テーブル項目の確認方法
テーブル項目について確認したい場合は、Tr-cd:SE11を使用して調査することが出来る。

検索したいテーブル名を入力して検索する

⑤ まとめ
本記事では、ABAPで帳票ヘッダの作成時に使用される【DATA】命令文について解説しました。
学べたこと:
- DATA命令でプログラムを開始する方法
- DATA命令で使用されるオプション
- DATA命令で呼び出せる、データ型
- ABAPコーディング時のお作法
これらの命令を活用することで、理想のコーディングに近づけます。
実際の開発でぜひ活用してください!
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