【SAP稼働後のリアル】拠点サポートで気づいた、信頼されるコンサルのあり方

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あのとき、現場に立って感じたこと

SAPプロジェクトのGo-Live後、ある拠点の立ち上げサポートとして、数週間現地入りしたときのこと。
正直、それまでの僕は「SAPの知識があればなんとかなる」と思ってました。

でも、現場に入ってすぐ、そんな甘い考えが通用しないと気づかされました。
「SAPだけ知っててもダメだ、周辺システムわからないと詰むぞこれ」と。

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知らない世界に飛び込むしかなかった

現場では3PLシステムとか、輸出管理システムとか、SAPと連携してるシステムがいくつもあって。
「この出荷、SAPでは流れてるけど、倉庫では止まってる」とか、「輸出のフラグ立ってない」とか…。

何が起きてるのか、最初はチンプンカンプンでした。

それで、「とにかく動かしてみよう」と思って、空き時間に他システムにログインして、ユーザーが触りそうな画面を片っ端からポチポチしていきました。

あとは、詳しそうな人を探して…これはもう会議の発言とかから見極めました。「あ、この人いつも的確に答えてるな」って人に勇気出して話しかけてみたり。

拠点ごとに独自のマニュアルがあったんですが、それを読みあさるのも大事でした。あと、PJの共有フォルダ（シェアポイント）を探しまくって、ユーザートレーニング資料を見つけたときは、まじで宝物見つけた気分でした（笑）

「知らないことを、素直に聞く」ってこんなに大事なんだ

僕自身、人に質問するのってちょっと苦手なタイプだったんですけど、現場ではそれじゃ通用しませんでした。

たとえば、現場の人が使ってる用語。「それって何ですか？」って聞けないと、会話がかみ合わない。

でも、思い切って聞いてみると、「あー、これはね」と丁寧に教えてくれて。
そのうち、「この人なら聞きやすいな」って思ってもらえたのか、現場からも自然と声をかけてもらえるようになったんです。

一緒に雑談したり、「そもそもコンサルって何してるの？」みたいな会話ができるようになったとき、「あ、少しは打ち解けたかな」って思いました。

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嬉しかった、別れの日のこと

サポートの最終日。帰る準備をしていたら、ある現場の方がふと寄ってきて、
「さみしくなるなぁ…また来てくださいよ」って言ってくれて。

思わず、「いや、僕も寂しいです」って返したら、LINE交換しようって流れになって（笑）

コンサルって、短期で現場に入って、すぐいなくなる職種だからこそ、こういう関係性を築けたのは本当に嬉しかったですね。

実はその人、初日はけっこう無愛想だったんですよ。でも、何日か一緒にやってるうちに、向こうから「この資料、見ます？」って声かけてくれたり、ごはんごちそうしてくれたり。

💬 「ただの導入担当」から「現場の仲間」になれた瞬間だったと思います。

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拠点サポートを通じて得たこと

この経験を通して、あらためて思ったのは、SAPの知識って“必要条件”でしかないということ。

それよりも、

• わからないことを素直に聞くこと
• 現場の人たちと“人として”向き合うこと
• システムを超えた業務全体を知ろうとする姿勢

こういうところが、最後に「この人にまた来てほしい」と言ってもらえるコンサルに繋がるんだと思います。

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最後に：これから現場に入るコンサルの皆さんへ

もしこれからGo-Live後の現場サポートに入る方がいたら、ぜひこんな心構えで臨んでほしいです。

• 分からないことは分からないと言おう。
• 資料は探しに行こう。触って学ぼう。
• コミュニケーションに正解はないけど、「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が、きっと訪れます。

システムを超えて、“人に寄り添う仕事”がしたい人には、拠点サポートは本当にいい経験になると思います。