【SAP】SD関連トランザクションコード一覧

SAPノウハウ

この記事が解決する悩み

SAP SDモジュールを使用する中で、特定の業務に対応するトランザクションコードが分からない、または業務プロセスを効率化するために関連トランザクションコードを一覧で把握したいと考えている方に向けて、この記事がその悩みを解決します。

記事の要約

この記事では、SAP SD(Sales and Distribution)モジュールにおける主要なトランザクションコードを一覧にまとめ、その概要と用途を解説します。これにより、業務プロセスを効率化し、SAPシステムを効果的に活用するための参考となる情報を提供します。また、SE93を使用したトランザクションコードの設定方法も紹介します。

SD関連トランザクションコード一覧

受注関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VA01受注伝票登録更新
VA02受注変更更新
VA03受注照会照会
VA05受注伝票一覧照会
V.02不完全受注伝票一覧照会

分納契約関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VA31分納契約の登録更新
VA32分納契約変更更新
VA33分納契約照会照会

出荷関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VL01N出荷伝票登録 (受注参照)更新
VL02N出荷伝票変更更新
VL03N出荷伝票照会照会
VL06F一般出荷一覧-アウトバウンド出荷伝票照会
VL09出荷取消更新
VL10B出荷伝票登録 (発注参照)更新
VL10G今回出荷対象の伝票更新
VLPOD出荷証明変更照会

入荷関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VL31N入荷伝票登録更新
VL32N入荷伝票変更更新
VL33N入荷伝票照会照会

シップメント関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VT01Nシップメント登録(BKG登録)更新
VT02Nシップメント変更(BKG)更新
VT03Nシップメント照会(BKG)照会
VT11シップメント選択: 品目計画(BKG)照会
VT70出力: シップメント(S/I)照会

請求関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VF01輸出書類登録(INV・P/L)更新
VF02請求伝票変更更新
VF03請求伝票の照会照会
VF05請求伝票一覧照会
VF05N請求伝票一覧照会
VF11請求伝票取消更新
VF31請求伝票からの出力照会
VFX3ブロック中請求伝票一覧照会

運賃関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VI01運賃登録更新
VI02運賃変更更新
VI03運賃照会照会
VI05運賃一覧照会

販売マスタ関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
MM01品目 & 登録更新
MM02品目 & 変更更新
MM03品目 & 照会照会
BPビジネスパートナ更新更新

得意先/品目情報マスタ関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VD51得意先/品目情報登録更新
VD52得意先/品目情報変更更新
VD53得意先/品目情報照会照会
VD59得意先/品目情報一覧照会

条件マスタ関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VK11条件登録更新
VK12条件変更更新
VK13条件照会照会

出力マスタ関連トランザクションコード

T-code名称更新/照会
VV11出力登録ー条件レコード: 受注更新
VV12出力変更ー条件レコード: 受注更新
VV13出力条件レコード照会: 受注照会
VV21出力登録: 出荷伝票更新
VV22出力変更: 出荷伝票更新
VV23出力照会: 出荷伝票照会
VV31出力登録: 請求伝票更新
VV32出力変更: 請求伝票更新
VV33出力照会: 請求伝票照会

各トランザクションコードの詳細と運用方法

受注関連トランザクションコード

  • VA01 (受注伝票登録): 新規の受注を作成し、顧客からの注文をSAPシステムに登録します。これは受注プロセスの開始点であり、基本的な販売オペレーションに不可欠です。
  • VA02 (受注変更): 既存の受注情報を変更し、顧客の要求や状況に応じて受注内容を更新します。特に、数量や価格、納期の調整に使用されます。
  • VA03 (受注照会): 既存の受注情報を確認し、顧客とのやり取りや状況確認の際に役立ちます。受注の詳細を閲覧するための基本ツールです。

分納契約関連トランザクションコード

  • VA31 (分納契約の登録): 分納契約を新規に作成し、顧客との長期的な契約に基づく定期的な納品を設定します。
  • VA32 (分納契約変更): 既存の分納契約の内容を変更し、契約条件や納品スケジュールの調整を行います。
  • VA33 (分納契約照会): 既存の分納契約を表示し、契約の詳細や履行状況を確認します。

出荷関連トランザクションコード

  • VL01N (出荷伝票登録): 受注に基づいて出荷伝票を作成し、商品の出荷を記録します。物流プロセスの開始点となる重要なステップです。
  • VL02N (出荷伝票変更): 既存の出荷伝票を変更し、出荷内容や数量の修正を行います。出荷プロセス中の変更に対応するために使用されます。
  • VL03N (出荷伝票照会): 作成された出荷伝票を確認し、出荷状況や内容を把握します。物流管理における基本的な照会ツールです。

請求関連トランザクションコード

  • VF01 (請求書の作成): 出荷済みの商品に対する請求書を作成し、顧客への請求プロセスを開始します。販売サイクルの最終段階で使用されます。
  • VF02 (請求伝票変更): 作成済みの請求伝票を変更し、請求内容の修正や調整を行います。請求プロセス中の不一致を解消するために使用します。
  • VF03 (請求伝票の照会): 既存の請求伝票を表示し、請求内容や顧客情報を確認します。会計処理や顧客対応のために必要な照会機能です。

運賃関連トランザクションコード

  • VI01 (運賃登録): 商品の輸送にかかる運賃を登録し、物流コストを管理します。輸送コストの把握と計上に不可欠です。
  • VI02 (運賃変更): 既存の運賃情報を変更し、実際のコストに応じて運賃を調整します。
  • VI03 (運賃照会): 登録された運賃情報を表示し、輸送コストの確認や分析に使用します。

SE93の詳細な利用方法:トランザクションコード検索

SE93は、SAPシステム内でトランザクションコードを管理するツールで、新規作成や変更に加えて、既存のT-codeを簡単に検索することができます。特に、初心者の方にとっては、F4ヘルプ機能を活用することで効率よくT-codeを見つけることが可能です。以下に、トランザクションコード検索手順を詳細に解説します。

SE93によるT-code検索手順(F4ヘルプの活用)

  1. SE93を起動:
    • トランザクションコードSE93を入力してエンターキーを押すと、トランザクションコード管理の画面が表示されます。
  2. トランザクションコード検索のF4ヘルプを利用:
    • 画面上部の「トランザクションコード」入力フィールドにカーソルを置き、キーボードのF4キーを押します。
    • これにより、検索ウィンドウが開き、現在システム内に登録されているすべてのT-codeの一覧を表示します。
  3. フィルタ条件の指定:
    • 「フィルタ条件」または「検索条件」の入力フィールドが表示されるので、特定のモジュールやキーワードで絞り込みを行います。
    • たとえば、「CO」や「原価」と入力することで、COモジュールに関連するT-codeに限定して検索結果を表示します。
  4. 結果の確認と選択:
    • 一覧から目的のT-codeを選択すると、詳細な設定画面が開き、トランザクションコードの機能や用途を確認することができます。
    • 必要に応じてこの画面で、対象のT-codeのプログラムやレポート内容も確認可能です。
  5. トランザクションコードの登録や変更:
    • 必要に応じて、新規作成や既存のT-codeの編集を行いますが、こちらはシステム設定担当者のみが行うことを推奨します。

F4ヘルプを利用することで、必要なT-codeを素早く検索・確認できるため、特にSAP COモジュール内での業務効率化が期待できます。

まとめ

この記事では、SAP SDモジュールに関連する主要なトランザクションコードを一覧にまとめ、それぞれの概要と用途について解説しました。トランザクションコードを効果的に活用することで、SAPシステム内での業務効率を大幅に向上させることができます。また、SE93の使用方法についても解説しましたので、トランザクションコードの管理に役立ててください。

参考情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました