SAPコンサルタントとしてプロジェクトに臨む際、販売・物流領域の業務知識を深めることは欠かせません。本記事では、若手から中堅のSAPコンサルタントがプロジェクト導入前や進行中に役立てられる販売・物流関連のおすすめ書籍5冊をご紹介します。さらに、番外編としてSCM（サプライチェーン管理）の基本を学べる一冊もピックアップしました。
1. 物流の基本と仕組みがよくわかる本
書籍情報
- 著者: 青木 正一
- 出版社: 日秀和システム
おすすめポイント
物流の基本的な仕組みやプロセスをわかりやすく解説した一冊です。初心者でも理解しやすい内容で、物流の全体像を把握するのに最適です。
SAP導入プロジェクトでは、倉庫管理や出荷プロセスの設計を行う際に基礎知識が欠かせません。本書は、物流システムの流れを整理し、業務プロセス設計の基盤を築く助けとなります。
2. 物流とロジスティクスの基本 この１冊ですべてわかる
書籍情報
おすすめポイント
物流とロジスティクスの違いや、現代の物流が抱える課題を多面的に解説しています。物流の計画から実行までの一連の流れを学べるので、SAP SD（販売）やLE（物流実行）モジュールの理解を深めるための基礎書籍として活用できます。
プロジェクトで遭遇する可能性のある、輸送経路設定や配送計画の課題解決にも役立つ一冊です。
3. エンジニアが学ぶ物流システムの「知識」と「技術」
書籍情報
おすすめポイント
物流システムの設計や運用について、技術的な観点から深掘りして解説しています。SAP EWM（拡張倉庫管理）やWM（倉庫管理）を扱うコンサルタントにとって、システム連携や自動化の仕組みを理解するための貴重な参考書となるでしょう。
倉庫自動化や在庫管理の効率化に携わる場合に非常に役立ちます。
4. 販売・物流管理の進め方
書籍情報
- 著者: 石川和幸
- 出版社: 日本実業出版社
おすすめポイント
販売と物流の統合的な管理手法について解説した一冊。SAP SDモジュールを活用した販売管理や、LEモジュールを用いた物流管理のベストプラクティスを学ぶ際に参考になります。
特に、販売プロセスと物流プロセスの連携を最適化する方法に焦点を当てており、クライアントの要件に合わせた業務設計に役立ちます。
5. シン・物流革命
書籍情報
- 著者: 鈴木邦成／中村康久
- 出版社: 幻冬舎メディアコンサルティング
おすすめポイント
物流の最新トレンドやDX（デジタルトランスフォーメーション）の影響を解説した書籍です。現場の課題を新しい視点で捉え直し、最新技術を活用した物流プロセスの改善方法を提案しています。
SAPの導入時に、ロジスティクスのデジタル化を考慮した要件定義を進めるためのヒントが得られるでしょう。
番外編：SCMの基本
書籍情報
- 著者: 石川和幸
- 出版社: 日本実業出版社
おすすめポイント
SCM（サプライチェーンマネジメント）の全体像を学びたい方に最適な一冊。販売から物流、在庫、調達まで、サプライチェーン全体を効率化する方法を体系的に解説しています。SAP IBP（Integrated Business Planning）やS/4HANAでのSCMに携わる方にも参考になります。
まとめ
販売・物流領域におけるSAP導入プロジェクトで必要となる業務知識を深めるには、体系的に学べる書籍の活用が欠かせません。本記事で紹介した書籍を手に取り、基礎から最新トレンドまで網羅的に学ぶことで、プロジェクト成功に近づけるでしょう。
次回の記事では、「SAP導入プロジェクトの成功例から学ぶ、販売・物流領域の業務改善事例」を特集します！
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