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SAP移送勉強会③:移送ログの確認方法とエラー対応

SAPノウハウ

初心者でもわかる!移送ログの確認方法とエラー対応を具体例を交えて丁寧に解説します。

移送ログの確認とエラー対応の重要性

移送ログを確認するのは、移送作業が正しく完了したか確認するためです。また、移送中にエラーが発生しても、ログを見れば原因を特定できます。

今回は、移送ログの確認方法と、よくあるエラーへの対応方法を具体的に解説します!


移送ログの確認方法

まずは、移送ログを見るための基本的な手順を解説します。

1. トランザクションコード STMS を使う

移送管理のトランザクションコード STMS を使って、移送の状況を確認します。

手順:移送ログを確認する方法

  1. STMS を実行します。
  2. 開発システムや品質保証システムなど、移送先を選択します。
  3. 上部メニューから「移送依頼」>「移送監視」を選択します。
  4. 移送リストが表示されるので、該当するトランスポートリクエスト(TR)を選択します。
  5. TRをダブルクリックすると、詳細ログが表示されます。

💡 ポイント:成功した移送は「緑のチェックマーク」が表示されます。不具合がある場合は「赤いエラーマーク」になります。


よくあるエラーと対処方法

移送作業中には、いくつかのエラーが発生することがあります。以下に代表的なエラーとその解決策を紹介します。


1. オブジェクトがロックされています

エラー内容:移送先のシステムで、移送対象のオブジェクトが他のプロセスでロックされています。

対応策

  1. SM12 を使い、ロックエントリを確認します。
  2. 該当のオブジェクトがロックされている場合、ロックを解除します。
  • 必要に応じて、関連する担当者に連絡します。

2. 依存関係のエラー

エラー内容:移送したオブジェクトが、他の未移送のオブジェクトに依存しています。

対応策

  1. 移送ログのエラーメッセージを確認し、依存関係を特定します。
  2. 依存するオブジェクトを含むトランスポートリクエストを、先にリリース・移送します。

3. 権限エラー

エラー内容:移送作業を実行するための権限が不足しています。

対応策

  1. 移送ログに記載されたエラーメッセージから、必要な権限を確認します。
  2. システム管理者に権限の追加を依頼します。

4. 移送先での設定不備

エラー内容:移送先のシステムで、必要な設定が不足しています。

対応策

  1. エラーメッセージを確認し、不足している設定を特定します。
  2. 移送先の担当者に連絡し、不足設定を追加してもらいます。

【具体例】エラー発生から解決までの流れ

例えば、移送ログに「依存関係のエラー」が表示された場合、以下の流れで対応します:

  1. STMS で移送ログを確認。
  2. エラーメッセージから、依存するオブジェクトが特定される。
  3. 依存オブジェクトが含まれるTRを先にリリース・移送。
  4. 問題のTRを再移送してエラー解消。

まとめ

移送ログを確認することは、移送作業を成功させるうえでとても重要です。エラーが出ても焦らず、ログをもとに原因を特定して解決しましょう。

この記事の要点

  1. 移送ログは STMS で確認。
  2. 代表的なエラーは「ロック」「依存関係」「権限不足」など。
  3. 問題が発生した場合は、手順を追って解決。

次回は、「移送フローの最適化とトラブル防止策」について解説します。お楽しみに!

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