当ページのリンクには広告が含まれています。

SAP移送勉強会⑤:SAP移送ツールの活用方法

SAPノウハウ

初心者向けに移送ツールの基本的な使い方と活用方法を解説します!


結論:移送ツールを使いこなせば効率アップ!

移送ツールを正しく活用することで、作業効率が大幅に向上します。今回は、具体的なツールの使い方と実践例を紹介します。


移送ツールとは?

移送ツールは、システム間で変更を安全に移動させるためのツールです。手動で移送するよりも、エラーが少なく効率的です。

代表的な移送ツール:

  • STMS(移送管理システム)
  • SE01/SE09(トランスポートリクエストの管理)
  • TPコマンド(移送操作をコマンドラインで実行)

1. STMS(移送管理システム)の活用

STMSでできること

  • 移送リクエストの承認と実行
  • 移送ステータスの確認
  • 移送ログのチェック

STMSの使い方

  1. T-CODE:STMSを実行
  • 移送管理画面が開きます。
  1. 移送対象を確認
  • 「インポートキュー」を選択して、移送するリクエストを確認します。
  1. 移送を実行
  • 対象リクエストを選択し、「リクエストをインポート」をクリックします。
  1. 移送ログを確認
  • 「ログ」タブを開き、成功/失敗を確認しましょう。

: 開発環境で作成したリクエストを、本番環境へ安全に移送できます。


2. SE01/SE09でのリクエスト管理

SE01/SE09でできること

  • トランスポートリクエストの作成と編集
  • 移送対象オブジェクトの確認

SE01/SE09の使い方

  1. T-CODE:SE09を実行
  • トランスポートリクエスト管理画面が開きます。
  1. 新しいリクエストを作成
  • 「リクエストの作成」をクリックして、名前を入力します。
  1. 移送対象を追加
  • 必要なオブジェクトをリクエストに追加します。
  1. リクエストをリリース
  • リリースをクリックして、移送可能な状態にします。

: 設定変更やプログラム修正をリクエストにまとめて管理できます。


3. TPコマンドでの操作

TPコマンドとは?

TPコマンドは、移送をコマンドラインで操作する方法です。手動操作が多い場合に便利です。

基本的なTPコマンドの例

  • tp import <リクエスト番号> <ターゲットシステム>
  • 指定したシステムにリクエストを移送します。
  • tp export <リクエスト番号> <ソースシステム>
  • リクエストをエクスポートします。

注意点

  • TPコマンドを使う際は、実行環境に注意してください。
  • コマンドミスがあると、予期しないエラーが発生します。

4. 移送ツールの活用例

例1:開発から本番への移送

開発環境で設定を変更し、STMSを使って本番環境へ移送します。リクエストをリリースし、インポートキューで実行するだけです。

例2:移送エラーの解決

移送ログでエラーを確認し、対象のリクエストを修正して再移送します。STMSのログ機能が役立ちます。


まとめ

移送ツールを使えば、作業の正確性と効率が向上します。以下のポイントを押さえて活用しましょう。

この記事の要点

  1. STMSで移送の承認と実行を管理。
  2. SE01/SE09でリクエストを作成し、整理する。
  3. TPコマンドで手動移送を実施(必要に応じて)。

次回は、「本番環境移送のベストプラクティス」を学びます。お楽しみに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました